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作品名 | クショラー |
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著 | 平岡妃女 |
価格 | 1,000円+(税) |
内容紹介 | チベットの高僧ローサン=ガンワン師の最後の闘病生活を心尽くしてお世話した日々。不思議な仏縁に導かれるようにして出会い、支えていただいた全ての人々への感謝を込めて綴られています。 精進料理レシピ、チベット料理のレシピも載っています。 |
ダライ・ラマ法王の直筆のサインを頂き、著書内に印刷されました。
【邦訳】
意楽と信心と三昧耶に専心した、ギュメの聖なる元管長の治療時のエピソードが著わされたことに感謝いたします。
釈尊の比丘ダライ・ラマが永き善業となるように三宝への帰依と祈願とともに
2009年11月3日
平岡妃女さん 出版のご感想
「クショラー」出版によせて
今年(2009年)1月に遷化されたチベットの高僧、ローサン・ガンワン先生の日本での病気治療中の様子を綴った「クショラー」を出版することになりました。
この本の出版にあたり、畏れ多くもダライ・ラマ法王からメッセージを頂戴することができました。
11月初めに来日されていた法王に、チベット密教寺院・ギュメ寺の施主である義父が謁見を許され、私達夫婦と義弟もそれに同行させて頂くことになりました。
謁見が始まるとまず法王はギュメ寺の元管長であるガンワン先生が亡くなられたことを話題にされました。義父のはからいで、私がガンワン先生の本を出版することになったことをお伝えし、本を法王にお渡ししました。
法王はパラパラと頁をめくられ、ガンワン先生の写真をご覧になると一言、「淋しい」とおっしゃいました。法王はいつもどなたに対しても同じような対応をなさる印象をもっておりましたので、とても驚きました。そして、まるで日本語がわかっていらっしゃるかのようにしばらくじっと本を眺めていらっしゃいました。
それからペンをお渡ししてサインをお願いしました。
すると思いがけず、見開きの一頁いっぱいに長いメッセージを書いて下さり、その場に居合わせた私達家族は衝撃をうけたのでした。
まさか法王から直々にそのようなありがたいお言葉をいただけるなんて本当に胸がいっぱいになりました。それと同時に、釈尊が舎利弗の死を悲しんだという仏伝のように、ガンワン先生のことを法王は本当に大切に思っていらしたのだと思いました。
そういう意味で、この「クショラー」は、単に私が書いた本というよりガンワン先生の高徳のおかげで書かせていただけた本だと思っています。
平岡 妃女 2009.11.16